速いパッセージを規律良く美しく弾くためには

速いパッセージの中にはポジション移動や

移弦がふんだんに使われたスケールとかアルペジオがたくさん😩

正確に、規律良く美しく弾くのは至難の技です

音符がちょっと抜けたり、音がかすれたり、リズムがぎこちな買ったり、

左指が速く動かない!ってことも

さてさて、考えられる原因と解決方法を探っていきましょう!

ヴァイオリンを構える角度や位置を見直してみよう。

ヴァイオリンを構える位置や角度は重要です。

姿勢が悪いとヴァイオリンも下に下がり、思うようにポジション移動ができなかったり、

弓を動かす右手にも悪影響を与えてしまいます。

  • 左肩に力が入っていたり、左手首でネックを支えてはいませんか?ヴァイオリンを支えようとして肩に余計な力が入ってたり、手首でヴァイオリンを支えていては、指は速く動かないし、ポジション移動もうまくできません。肩当ての位置や、高さ、顎当て調整なども視野に入れて調節してみてね😊

撫で肩のヴァイオリニストと言えば、ヒラリーハーン。とにかく妥協せずに自分に合った顎当てや肩当てを追求してきた事を語ってました。子供の頃はお父様が顎当てを削ってカスタマイズしてくれたとか。

それだけ、ヴァイオリンを無理なく構えることは大切です。左腕や、左指が自由に動かされる位置を探ってみてください。

私は今はKun Voceを使っていますが、数年前までは肩当てなし、布一枚肩に乗っけて弾いてました。

若き時代は、肩当てなしでも弾けていたのですが、ある時、左指の運指時に、違和感を感じて、

試行錯誤の結果、肩当てをつける事にしたら、あらなんと左指の動きが楽になりました。

左指の問題

速いパッセージの中で、転んでしまうパターンを分析して、

左指の、どの動きのパターンが不安定なのか、理解できたらもうこっちのものです!

例えば、足の速い子供、遅い子供いますが、

才能とか遺伝とかで足の速さが決まるわけではないです。

足の速い子はフォームが綺麗で、体の動かし方を経験上わかってる子たちなのです。

踏み込みがしっかりしていて、さらに足を上げる筋力がある。

それは指板の上でも同じことです。

弦を押さえる力と、弦を離す力が合ってこそ、一つ一つの音がはっきりするわけです。

結構、離す力というのは、忘れられがちですが、ここは重要ポイントです。

離す力とは筋肉をリラックスさせないと離れないわけでして、

どこかに余計な力が入ってると動きが遅くなります。

あとは、左指の独立性を確率するために、

指の関節まわりの筋力を鍛えるとか、ストレッチをして筋肉の伸長と収縮を繰り返したりして、

左手のエクササイズをするといいです。

通勤電車の中とか、お風呂の中とか、ちょっとした時間に指の体操をしていると

ずいぶん、指が動くようになります。

メニューインが左手のエクササイズを紹介してる動画です。

ヴァイオリンを使ってのエクササイズですが、すごく貴重な動画です。

弓と左指の一致の問題

その旋律を、フォルテで、ワンボースタッカート(一弓スタッカート)で練習してみましょう。

できるだけ、弓の幅を少なく、弓を押し付けるように練習すると効果的です。

あとは、グルーピングして、その旋律の音を一つずつ増やしていく練習法です。

走ったり、転んだりしてるのは、その音が出てないわけで、

弓と左指のコーディネーションの問題が多いです。

しかもその音自体聞こえてないことに慣れてしまってる場合もあります。

メトロノームで、できるだけ細かく刻んで練習したり、リズムを変えて練習したり、

とにかく、しっかり音と動きを意識しながら練習するのがポイントです。

左指は弦から近くにセットしておき、移弦の際には弓はできるだけエコノミックに使ってください。

速いパッセージの一つ一つの音をクリアーに輝かせるために、

自分に合ったボーイングやフィンガリングが必ずあると信じて、

それを発見するまでは、決して妥協してはなりません。

右手の使い方を見直してみましょう。

右手の使い方はテクニックに直結します。

例えば、右腕全体で一生懸命動かしていても

無駄な動きが多いため、速いパッセージは弾けないし、

右手がすぐ疲れてしまいます。

特にチゴイネルワイゼンや、チャルダーシュの後半のようなスピッカートで弾く場所は、

右手首とか、右手のナックルの柔軟性はとっても重要です。

スピッカートの練習方法で効果的なのは、音をひとつずつ増やしていく方法です。

弓で一番バウンスする場所を見つけ、弦から約2cm程の高さから弓を落としていきます。

しっかり数を数えながら音を増やしていきます。

弓の重さを感じながら、跳ね返る力をキャッチしてまた落とします。

右手は決してコントロールさせてはいけません。

勝手に弓が弾みますので、その感覚を覚えましょう。

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