音楽を職業にするコツ

クラシック演奏を職業にしたい時に考えること

音楽を幼少時から続けていると、音楽の道を職業として進むのか否かの選択をせざるを得ない時期がきます。

毎日の練習時間と、勉強の両立バランスに悩むご家庭もあると思います。

本人のやる気や、その時点での実力も大いに判断材料になりますが、

音楽を職業にする際には、大まかにプロの演奏家と音楽制作、もしくは教師という選択肢になると思います。

演奏家の場合は2足の草鞋を履いて生活してる人は少なくありません、

フリーの演奏家と講師がよくあるパターンですね。

大好きな演奏を職業にして生活をしていけるのは素晴らしい事です。

ただ、最近はコロナの影響もあり、音楽を聴くスタイルを見直される時期でもあります。

コンサートホールに出向いて音楽を聴くという風習はこの先徐々に減っていくかもしれません。

演奏家を目指すには、そういった茨の道を進む覚悟でなければなりません。

プロのオーケストラの入団試験は倍率が高く、ある程度のコネクションも必要になってきます。

オケの演奏家になると夕方から祝日が演奏会のために潰れます。

特に女性の場合は、子供ができた時にどのように生活していくのかも考えないといけません。

夜や祝日が演奏会のために潰れるので、仕事を続けながら育児をこなすには、周りの理解や協力が必要不可欠でしょう。

オケの場合はコミュニケーション能力も大切になってきます。

一人で、自由に演奏するのとは訳が違いますし、

言われた事を忠実に表現できるか、チームとして演奏できるか、他の団員との交流能力はあるかなどです。

所属するオーケストラによって給料はばらつきがあり、後援団体の規模によってお給料も影響します。

日本ではNHK交響楽団読売交響楽団がお給料がいいと言われています。

日本オーケストラの場合は完全固定給制を採用しているところがほとんどですが、

コンサートマスターは契約のため、一般楽団員とは給与体制が異なります。

一方、フリーランスで収入を得る場合。

スタジオでレコーディング参加したり、結婚式で演奏したり、オーケストラのエキストラとして参加したりします、

収入はなかなか安定しないかしれませんね。演奏家という職業は、お金がかかる割には、稼げない職業でもあるのです。

プロのソリストになる場合は、どちらかというと音楽を勉強している過程で結果がついてきている事がほとんどです。ピアノやヴァイオリンの場合、大学卒業までに認められている場合がほとんどです。

そして、音楽事務所に所属します。宣伝活動や、マネジメントを事務所に任せ、出演料から経費や源泉税などを差し引いた額が収入になります。

コンクールで入賞したり、有名な先生のもとで認められるなど。

最近ではYOUTUBEですでに有名になってるクラッシック演奏家もいます。

演奏家は収入の面で、決して安定する職業だとは言えませんが、安定した職業についたからこそ幸せな生活を送れるというわけでもありません。

好きなことを職業にし、やりがいのもとお金を稼いで生活するというのは、

人生を充実させてくれる一因になりますし、自尊心を満たす生活を送れます。

作曲を職業にしたい時に考える事

音楽がある限り、作曲家(サウンドクリエイター)という職業は無くなりません。

何か楽器を演奏していてその過程で作曲家に転向する人がほとんどですが、

最近では素人でも簡単に曲作りができる作曲系ソフトの発展も目覚ましいものです。

一昔前ですと、作曲家はアーティストやドラマ主題歌などへ

楽曲を提供する縁の下の力持ち的な要素がありましたが、

最近ではインターネットオンラインゲームの効果音や音楽、

アプリケーションのBGMなどサウンドクリエイターの需要は増え続けているといえるでしょう。

作曲家として収入を得る上では作家事務所と契約する、もしくはフリーランスで活動するかになります。

サウンドクリエイターの場合、アプリ開発会社やゲーム開発会社などは作曲部門に勤務することになります。

作家事務所と契約するメリットには横のつながり盾の繋がりでき、人脈を広げることができますよね。

そこから仕事を増やしていくことも可能です。

そして、何より作曲に集中でき、実績が積めるのも最大の魅力。

フリーランスの場合、収入が安定しないイメージがありますが、

最近ではSNSやインターネットの発展もあり、自身で活動できる場は広がってきています。

事務所の意向などを気にせず自由にできますが、自分が請け負ってくる仕事が全てなので、行動しなければ仕事は増えません。事務所で経験を積んだ後にフリーランスで稼ぐ人が比較的多いです。

音楽講師、教師として

最近の日本ではピアノやヴァイオリンの習い事をするご家庭が減ってきているようです。

そもそも少子化の影響で、50年前の日本と比べると音楽教育などは少々勢いが足りないように感じます。日本では素晴らしい音楽学歴を持った講師がたくさんいらっしゃいますが、大手の音楽教室の講師のお給料は決して高収入とは言えないでしょう。やはり、大手の音楽教室の場合、土日や平日の夕方からがメインのお仕事時間になりますので、大学を卒業した若い先生たちが多い感じがします。

またご自身で音楽教室を開業する先生も多くいらっしゃいます。その場合、やはり教育熱心なご家庭が多く住まわれてる地域の方が有利なので、どこで開業するかによって収入に違いが出てくるでしょう。

やり方によっては高収入にもつながります。 誰でも初めは少人数から始めますが、5年、10年、15年も続けていれば、良い先生なら生徒数も増えていきますし、やめる生徒も少ないです。私の知り合いの先生方は、朝の7時から夜の10時近くまで、教えている先生もいらっしゃいます。

そのほか、最近ではオンラインでのレッスンも増えてきました。英語や日本語を話せる先生なら、海外から日本人に向けたレッスン、または日本にいながら海外在住の方にレッスンをすることも可能な時代になりましたね。

まとめ

音楽を職業にすることは決して楽な道ではありません。ですが、大好きな音楽を職業にして生活することは自尊心を高め、やりがいを感じながら生活していけることでしょう。自分にとって何が大切で、何をすれば幸せを感じるのか、その価値観とのバランスを見極めることが将来の職業選びに重要なことと言えます。そして一旦決めたら、その決断を全うする覚悟を持つことです。自分の好きな道でぶれず一所懸命ならば、結果も後からついてくる事でしょう。

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